パール

パール

パール【Pearl】
真珠(しんじゅ)

 

宝石言葉/純粋、無邪気、健康、長寿、富
産地/ペルシャ湾、インド洋、紅海、日本など
誕生石/6月
チャクラ/4・5

 

パールはアコヤ貝に代表されるようないわゆる真珠貝のなかから採れる宝石で、鉱物学的な意味での鉱物ではありません。
二枚貝のなかに砂粒のような異物が入ると、貝は自分でそれを吐き出すことができないので、分泌物を出して刺激物を何層にも取り囲むことで身を守ろうとします。
こうして、真珠光沢と呼ばれる穏やかで美しい輝きを持つ宝石が誕生するのです。
現在主流となっている養殖真珠がほとんど完全な球形をしているのに対して、天然真珠はデコボコしていたり、涙形をしていたりして、形は整っていません。
ですが、その美しい輝きは、貝のなかから採れるという神秘性とともに古代人を魅了したようで、非常に古い時代から最高の宝石のひとつとされてきました。
魔術的にもほかに例を見ないほど万能の力を持つとされており、英語のパールはラテン帯でベルナ(貝の一種)に由来するが、ヨーロッパでは古くからマルガリタ”と呼ばれていました。

 

パールは世界中どこでも古くから月と関係付けられ、女性、水のシンボルでした。
また、多くの宗教のなかで霊的に最も完成された聖なるものの象徴とされることが多く、『新約聖書』の「ヨハネの黙示録」によれば、この世が一度滅びた後に幸福な新天地が誕生するとされています。

 

その新天地にある聖なる都エルサレムの城壁には12の門があり、それらの門はどれも1個のパールでできているといいます。

 

また、キリスト教の初期の時代から、イエスとパールを同一視する思想が存在していて、キリスト教の異端とされるグノーシス派でも、パールは人間の最も理想的な完成形の象徴とされ、ちょうどアーサー王の騎士たちが聖杯を探求したように、信者たちは真珠を探求したといわれています。
イスラムの信仰によれば、天界は七層からなっており、その3番目の天はパールでできていたといわれています。

 

仏教の経典では、特別に貴重な七つの宝のことを“七宝”と呼びますが法華経では、金、銀、瑠璃、しゃこ、真珠、まい瑰となっており、パールが七宝のひとつに数えられています。

 

このほか、パールは古くから護符としても薬としても万能の力を持つと考えられ、古代インドでは、あらゆる悪魔を追い払う強烈な護符として利用されていました。
また、出血、狂気、眼病、中毒などあらゆる病気を癒し、不老長寿をもたらすものとして信仰され、中国では、不老長寿を求める道教などで、そのための薬剤の材料として真珠を利用していたようです。
仏教においても、どんな望みでも叶えられる打ち出の小槌にも似た“如意宝珠(にょいほうじゅ)”が真珠でできていると考えられていたように、真珠に絶大な魔力を認めていました。

 

フランシス・ベーコンがパールを長寿の薬としているように、ヨーロッパでもパールはさまぎまな病気に対する薬になると考えられていました。
パールの溶剤は伝染病、ヒステーリーの発作、心臓病などに有効で、解毒剤としても効果的だといわれていました。
出血を止め、外傷を癒す効果もあるとされており、ケガを防いで不死身の身体をもたらすともいわれていたようです。
このほか、世界中でパールには強い催淫効果があるとされ媚薬の重要な成分として利用されていたそうです。

 

現在もパールの万能の効果を認める人は多く、すべての悪運を追い払い、内に秘められた霊性を育て、若さと美しさを保つ石といわれています。
真珠のの自己防御システムから作り出された宝石であるため、パール自体に強い保護力が秘められており、その保護力がパールを身に付ける人にも効果を及ぼすといわれています。
ハートチャクラ(第4チャクラ)、スロートチャクラ(第5チャクラ)に働きかけ、他者に対する優しさと、自己犠牲の精神を育ててくれるともいわれている。